歴史や古典を手ごろに感じられるのは落語
“家にいること is ベスト”論を唱えている僕なんですが、快適な家の中での時間を投げ打ってでも行きたいものがいくつかあって、そのうちの一つが落語鑑賞です。文化人を気取ってるって思われるかもしれないですが(少し気取ってるんですが)、古典的なものに触れるというのはハードルが高く、美術館に行って有名な絵画を見てもあんまり心に響かなかったり、お城巡りとかも性に合わないっていう人もたくさんいるんじゃないかと思います。僕も割とそっち側の人間で日本史とかに疎いので、もどかしい思いをすることが多いです。アラサーにもなると”歴史を知っていることis常識”みたいな風潮あるので、歴史には興味ないけど少し教養のあることやりたいと焦っている人はすぐにでも落語見に行ったほうがいいです。落語には「古典落語」という古くからある伝統的なお話と「新作落語」と言われる比較的新しく作られた話、「創作落語」と言われる噺家が捜索した独自の落語に分かれます。その中でも「古典落語」は今でも多くの人に引き継がれ、寄席で披露される話の半分くらいは古典落語だと行っても過言ではありません。その中には実在する登場人物も多く、当時の生活がありありとわかるような話ばかりなのでいってしまえば昔の時代にタイムスリップして当時のおもしろ話を聞いているのと変わりません。いわばクラシック版滑らない話みたいなもんです。昔の面白い話が聞けて、古典にも触れられて、文化人もきどれる。一石三鳥です。
一番ハードルが低い寄席は新宿三丁目にある末廣亭
新宿三丁目で飲んだことある人なら見たことあると思うんですが、飲屋街の真ん中に提灯が所狭しと並んだ建物あるのを知っていますか?実はこれが末廣亭です。中も東京にある寄席の中では一番クラシックな出来になっていて、脇には座敷席もあり、二階席も座敷になっています。
末廣亭入り口
中央のシート席
両脇にある座敷席
二階席は深夜はしまっています
昼の部(12:00~16:30)と夜の部(17:00~21:00)があり、ほとんど一日中やっているのでいつでも入れます。値段は一般で3000円。でも初めての人にオススメしたいのは土曜の21:30~23:00までやっている深夜寄席です。こちらはなんと4人の話が聞けて1000円(ちょっと前までは500円)というかなりのリーズナブルさです。なぜ安くできるかというと大トリなどを任せられる最高クラスの”真打”のひとつしたの”2つ目”という中堅クラスが修行の場として開催しているためです。深夜寄席が初めての人にオススメなのかというと、純粋な落語だけが見られて飽きがきづらいというのも理由の一つです。一般の寄席ですと落語の間に大道芸のようなものや手品などが入り少し箸休め要素があるのですが、これを箸休めと取れないと結構な確率で飽きます。一度女の子を連れて行ったことがありますがこれのせいでしっかり失敗しました。その点、深夜落語はデートにも最適ですね。ちなみに深夜落語は9時くらいからチケットの販売が始まるのですが、人気もため早い人だと8時半くらいから並んでいて9時くらいには30人くらい並んでいます。いい席を狙わなければ早く行く必要はないですがある程度いい席に座りたいときは8時40分くらいから並びましょう。三丁目のハッピーアワーで飲んでから缶チューハイを片手に並ぶとハッピーに時間が過ぎます。
楽しみ方
落語を聴くときのマナーは一つだけ「面白かったら声を出して笑う」これだけです。聞きに行っている人はほぼみんな声を出して笑うのでとてもハッピーな気持ちになれます。寄席の大半は飲食自由なのでお菓子や飲み物を持っていくといいと思います。ただ、末廣亭は飲酒だけは禁止みたいなのでご注意を。席は前の方に座れそうなら中央のシート席を、少し難しそうだなと思ったら両脇の座敷がオススメです。昔ながらの作りのため、シート席で中央に座ってしまうと前の人の座高が高い場合は落語家が見えません。こういう時は楽しむためにも席を移動するのが最良の策です。深夜落語では最後に今回の話のタイトルなどが出たところに掲示されるのですかさずチェックしましょう。自分の知っている話が増えてくると話す人によってどこが違うというのがわかってきたりお気に入りの噺家さんができたりしてどんどん落語が好きになります。
まとめ
・文化人気取りたい奴はまず落語を聞こう
・初めて行くなら末廣亭の深夜寄席がオススメ
・ハッピーアワーで2,3杯ひっかけて行くと簡単に天国にいける
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