リフォーム契約時に設備延長保証は加入すべき理由[加入費用も公開]

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住宅リフォームをするとき外観やオプション機能を選ぶことが最優先事項となってしまい、製品保証や故障してしまった場合のことを打ち合わせずに契約してしまう方がいらっしゃいます。

しかし、最近の住宅設備は機能性が向上すると同時に電子部品が使われている割合が増えているためエラーや製品不良が起こりやすくなっています。

メーカーの標準保証は通常1~2年ほどとなっていますがこの期間が過ぎてから動作不良が起こることも少なくありません。

機器の故障の場合にはリフォームを行った会社は機器本体に関しては責任がないと責任逃れをされてしまうこともよくあるトラブルです。

本記事ではリフォーム工事を行う際に気を付けるべき製品保証と延長保証について解説していきます。

目次

結論:「工事保証」だけでなく「製品(本体)保証」をつけて契約する!

年間300件ほどのリフォーム工事を担当しているので実感しているのですが、経年劣化以外の設備の部分的な故障は想像以上に多いです。

特にビルトインガスコンロ・食洗機・給湯器の3つの設備は1~5年ほどで何かしらのエラーが発生している物件が一定数あります。体感だと約30台に1台くらいは何かしらのエラーが起きたと連絡をいただいているように感じます

実際に不具合が起きた場合にはメーカーメンテナンスに対応してもらうことになりますが無償メンテナンスの対象とならなかったケースはありませんので製品本体自体に何かしらの不具合が起きていたと考えられます。

水廻りの設備機器はテレビなどの家電製品に比べて水場での利用になりますので使い方によって動作不良が起きてしまうこともあります。気を付けて使用していても利用頻度が高いためトラブルが起こってしまいますので工事保証とは別に製品保証は長く設定しておくことをお勧めします。

内装リフォームの保証は「製品(本体)保証」と「施工保証」の2つがある

前提知識としてメーカーの住設機器を入れるリフォーム工事では大きく分けて「施工保証」と「製品保証」というものがあることを知っておきましょう。

「施工保証」というのはリフォーム会社が工事を行ったことに対する保証です。例えばトイレリフォームをした際に給水管の部分から水漏れがしていたり、排水管接続付近の床とトイレの隙間から水が漏れてくるなどの場合は施工不良に当たりますので施工保証の範囲となります。

「製品保証」というのは家電などと同様に本体の不具合に関する保証です。製品保証はメーカーが付与するケースがほとんどです。製品保証には何もしなくてもついてくる「標準保証」とリフォーム後に自分で製品登録をすることで延長できる「メーカー延長保証」、第三者機関が延長してくれる「保証会社の延長保証」の3つがあります。

施工保証

製品をつなぐ部分などの設置施工部分からの不具合が発生した場合に修繕を行うリフォーム会社の保証

保証期間:会社により1~10年 *一般的には1~3年が多い

代表的な保証箇所:電気配線・ガス配管・給排水管・建具・フローリングなど

製品保証

製品自体に初期不良や機能部材の不良に対する保証

保証期間:標準保証としてメーカーが1~2年保証 *延長保証は最長10年

代表的な保証箇所:ガスコンロの内部の故障・ウォシュレットの故障・食洗機の内部の故障など

保証の種類:①標準保証 ②メーカー延長保証 ③保証会社の延長保証 

二つのうち、コントロールして延長保証を掛けることができるのは「製品(本体)保証」だけです。

「施工保証」に関しては会社によって設定されているものになりますので長く保証しているところを選ぶか、信頼できる会社を選ぶ必要があります。

いつもお世話になっている信用できるリフォーム会社さんがあること良いのですが、相見積もりをしながら適正価格でよい会社を新規で探す場合にはが「ホームプロ」がおすすめです。

ホームプロは加盟会社に延長保証を推奨しているので「あんしん修理サポート」を利用することを依頼の際の備考欄に入れると延長保証に関しても対応できる可能性が高いです。

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保証なしの場合の一般的な修理価格

製品トラブル原因修理費目安
ガスコンロエラーで火が付かない基盤不良35,000円
食洗機スイッチを押しても起動しない基盤不良15,000円
レンジフードボタンを押してもファンが回らない基盤不良20,000円
トイレノズルが出ない基盤不良15,000円
給湯器着火不良でお湯が出ないバーナーの故障30,000円
給湯器配管が破裂した配管の破損45,000円
洗面化粧台曇り止めが機能しない基盤不良35,000円
ドアホンモニターが映らない基盤不良30,000円
エアコン冷えない、温まらないコンプレッサー故障100,000円

何か問題が起きた場合には修理費用とは別に出張料などが必要となってしまうケースもあるため修理費以上に費用が掛かることも少なくありません。

また、設備の修理をしたことがある方はご経験があるかもしれませんが一度修理したにもかかわらず1,2年で同様の不具合が発生することもあり、保証がなく実費で修理を依頼する場合には交換すべきか修理すべきかの判断も難しいです。

このような心配をなくすためにも自己負担なく何度も修理をお願いできる保証を付けることをお勧めしています。

保証会社を使った延長保証の費用目安

住宅設備に保証を掛ける場合には「メーカーでの保証」を利用するか「保証会社での保証」をするかを選ぶことができる。

各設備ごとの価格を確認するためにメーカーによらず共通料金が設定されている保証会社の参考価格を記載いたします。

ちなみに保険会社によって保証上限額が減ったり、修理回数が有限だったりするところもあるようですが今のメーカー標準は下記の通りなので補償内容についても確認をお勧めします。

①修理に関する自己負担なし

「部品代」「技術料」「出張費」の3つが修理費用として計上されますが、現在の標準の保証ではこのすべてが保証の中に含まれています。原則自己負担がない保証が一般的なので認識が間違いないか確認しましょう。

②修理回数は無制限、修理上限の逓減なし

標準の保証ではサポート期間内は何度でも修理可能です。また上限額が経過年数によって減っていくような逓減システムは取られていないことがほとんどです。標準付帯などにこのような場合がありますので確認をするようにしましょう。

③24時間365日受付

保証期間中は年中無休で電話対応を行ってくれることがほとんどです。

以上の前提を満たしたもので参考価格をまとめましたので参考にしてください。

スクロールできます
5年保証8年保証10年保証
エコキュート11,000円25,000円30,000円
電気温水器5,000円10,000円13,000円
ガス給湯器5,000円10,000円18,000円
石油給湯器7,000円11,000円20,000円
IHクッキングヒーター3,500円8,000円11,000円
ガスコンロ3,500円7,000円11,000円
レンジフード3,500円7,000円11,000円
食洗機3,500円7,000円14,000円
浄水器3,000円5,000円8,000円
ビルトインオーブンレンジ4,000円9,000円15,000円
システムキッチン10,000円24,000円34,000円
浴室乾燥機3,500円7,000円13,000円
システムバス7,000円16,000円25,000円
エアコン(壁掛け)3,500円7,000円10,000円
換気扇3,500円7,000円10,000円
機能付き温水便座(一体型トイレ)3,000円6,000円9,000円
洗面化粧台4,500円10,000円17,000円
ドアホン2,500円4,000円7,000円
2023年3月時点 参考価格  *会社により価格は異なります

設備により年数と金額の上り幅が違うことに注目していただくとどの商品は何年くらいで壊れやすいのかを想像していただけるのではないでしょうか?

エコキュートなんかは5年保証から8年保証までの3年で金額が2.5倍ほどになるのに対して10年保証までの金額はほぼ変わらないので5~8年の間のトラブルが多そうです。

給湯器や食洗機は8年から10年への価格アップが大きいのでこの年数でトラブルが多そうですね。

これらを考えながら何年の保証をつけるかは検討いただくとよいのではないかと思います。

番外編:コストを掛けずに製品保証を伸ばす方

案外知られていませんが、各種メーカーは購入者が製品登録をすると標準保証期間が延長されるというサービスを展開しています。

代表的なもので言えばリクシルの「LIXILオーナーズクラブ」です。

リクシルオーナーズクラブ サイト

製品を登録するだけで保証期間が3年に延長されます。

メーカーによっては有償の延長保証しか準備していないところもありますが、無償で3年まで保証が延長するケースは少なくないので費用を掛けたくない場合には事前にリフォーム会社にそのようなものがないかを問い合わせてもいいかもしれません。

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