ネットの格安工事費込みセットでガスコンロ交換して大丈夫?

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リフォームやリノベーションをやっている会社で建築士として働いていると友達からよく家の相談をされます。

この前も少し遠方に住んでいる友達から「ガスコンロ壊れそうなんだけど」という相談を受けました。

友達

同じ機種で見積もりとってるのに価格全然違うんだけど頼むところによってサービスや品質って違うの?

りとりば

ガスコンロ自体はメーカー製品だからどこで交換しても同じものが付くと思て大丈夫!しっかり商品の品番を見ないと旧機種になってるケースがあるから注意してね。

友達

なるほど!それじゃあ楽天市場とかネット専門店の工事費込みの格安セットを頼んでも大丈夫?

りとりば

基準をクリアしているのか確認が必須!
口コミはサクラの場合もあるから保証と会社情報を確認してね!

目次

結論:保証の内容がしっかりしていれば格安セットでも大丈夫

ガスコンロは取り付け後の製品の故障は施工会社ではなくメーカーのカスタマーサポートが行うので製品に延長保証がついていれば原則として比較して安いところで頼んでしまってOKです!

延長保証を付けない場合はメーカー保証は1~2年しかつかないケースが多く、その後に不具合が出るとリフォーム業者は何もしてくれないので10年間の延長保証は絶対につけましょう。機種の金額にかかわらず1万円ちょっとくらいでつけられます。

逆に言えば10年の延長保証がつけられないところでは施工するのはやめましょう。

細かい部分で言えば「製品(本体)保証」以外に配管などを接続した施工に責任がある部分の保証は会社によって違うためそこの保証がついているかもしっかりとした会社かの判断基準になります。

細かい保証などの説明は下の記事でも説明しているので興味があれば確認してみてください。

仕組みを解説:リフォームは会社によって価格は違うので定価みたいなものはない

そもそもの話なのですがリフォームっていうのは「商品」(今回で言えばガスコンロ)にはメーカーが定めた希望小売価格という名の「定価」が存在します。

しかし「定価」というのは名ばかりの存在で、絶対にある程度割引されて取引がされます。
ここにまず一つ目の罠があります。

裏事情①:割引率が卸によっても仕入れるリフォーム会社によっても違う

それではまず価格が決まっていく流れを確認してみましょう。

STEP
メーカーが卸会社に卸す価格を決める

天下のメーカー:10万円の商品を特別に3万円で売ってあげるね。

卸A社:ありがとうございます。ありがとうございます。

STEP
卸会社がリフォーム会社に卸す価格を決める。

卸A社:10万円の商品を特別に4万円で売ってあげるね。(1万円の利益)

リフォーム会社A:ありがとうございます。ありがとうございます。

STEP
リフォーム会社が売る金額を決める

リフォーム会社A:10万円の商品が今ならなんと半額(5万円)です。(1万円の利益)
*ここに別途施工費が掛かります!

卸す金額はメーカーや卸会社が自由に決めることができるので数売っている会社や昔から付き合いのある会社、メーカーと提携している会社なんかは有利に仕入れができるため価格が変わってきます。

有名なところだと「ニッカホーム」という会社は全社で一気に仕入れて設備を安くすることで爆発的に利上げを上げて今では自社が卸会社もやっていたりします。同様の仕組みで台頭してきているのがホームセンターや家電量販店です。

ネットの格安なサイトは自社で全国のお客さんを集めて商品は一括で仕入れ、施工は各地域の施工業者にお願いしているので安いということもありますね。

施工費は商品代金よりも価格の幅が大きい

価格が大きく食い違ってくる理由は商品代だけではありません

裏事情②:施工費はリフォーム会社の自由

リフォーム業界にいない皆さんのとって最も判断がつかない費用それが「取付工事費」ではないでしょうか?

そもそもガスコンロ交換が何時間かかるのかもわからないし、取り付け費なんてわかるわけがありませんね。

取付工事の費用は正直なところ相場を見るしかありません。

簡単な考え方で言えば国が標準にしている1日の職人の費用が25,000円くらいです。ガスコンロの施工時間は移動や準備を含めて4時間(半日)だとすると12,500円ほど、そこにリフォーム会社の利益が乗ってきて20,000~30,000円ほどの工事費になることが多い印象です。

ガスコンロの場合はガス管の接続を行うため、ガスが漏れないように施工できているかが重要です。ガス漏れチェックをする専用の機会があるので施工後は必ず実施してもらいましょう。検査後は検査機から結果のレシートみたいなものが出る控えをもらって契約書などと一緒に保管しましょう。

あとは資格を持っているかの確認を事前にできるとなお安心です。自分が確認するときは「簡易内管施工士」を持っているかは絶対に確認します。これを持っていなかったら本格的にガス工事をやっていない人だと分かります。

忘れずに延長保証10年をつける

どこに頼んでも大丈夫と言いましたが絶対に譲ることができないのが延長保証です。

先ほども少し触れましたが、ガスコンロ交換というのは大きく分けて二つの工事しかありません。

「キッチンにガスコンロを据え付ける工事」と「ガス栓とガスコンロを接続する工事」です。

極論を言ってしまえばすごくうまく接続しても壊れるときはガスコンロ自体の基盤などが壊れますので取付会社によって長持ち具合は変わりません。

ガス漏れは心配ですので先ほど話をした通り、作業者の資格とガス漏れチェックの徹底をすればクリア可能です。

しかし、最後の裏事情が残っています。

裏事情③:ガスコンロが壊れても基盤などの故障の場合はリフォーム会社は直せないことが多い

最も盲点なのはこれです。

どんなに高くてアフターがしっかりしていても、ガスコンロを分解して直すことはできないので結局はメーカー等のカスタマーサポート行きです。

これの解決策が延長修理サポートだったり延長保険というものです。

家電量販店で1000円で5年保証付きますがどうしますか?みたいなやつです。

自分の会社では「 ジャパンワランティサポート株式会社」の保険を使っています。

ガスコンロだと延長のために費用はこんな感じです。

サポート年数 5年サポート年数 8年サポート年数 10年
3600円(税込)7200円(税込)11500円(税込)
ガスコンロの延長サポート追加費用

リンナイでもノーリツでも小さなエラーコードが出ることって結構頻繁にあり、問題にならないことも多いのですが心配で見てもらうにも出張費がとられたりでなんだかんだお金とられるので何回でも無償で点検・修理をしてくれる延長保証はガスコンロなんかはマストだと思います。

噴きこぼれが多いみたいな人は10年で結局5回くらいエラー(故障含む)出たとかも聞きますので保証がなかったらと思うと恐ろしい…

ちゃんと台数こなしてる会社は絶対入れるはずなので契約前に確認しましょう。裏技ですが保険会社によっては設置後6か月までは追いかけで加入もできるので交換しちゃったけど保証つけてないって人は施工会社に確認してみてもいいかもしれません。

余談とまとめ

以上が友達にいつも教えていることです。

□作業者が「簡易内管施工士」か確認する
□ガス漏れがないか検査機で確認してもらう
10年間の延長サポートに加入する

上記の3点だけ守っておけばあとは安いところに頼んじゃってOKなのでゴリゴリ安いところを探しましょう!

余談ですがプロから見て「リンナイ」と「ノーリツ」ならどちらかを選ぶか聞かれますが業界ではなぜかリンナイ派が多い印象です。自分が変えるときも大きく理由はないですがリンナイにします笑。

リンナイで選ぶとすれば「マイトーン」「リッセ」「デリシア」の三択です。

延長保証なしだったらどれくらいから安いかの目安もお伝えしておきます。

ネットで買う場合は自宅が都市ガスかプロパンかなど注意してください。

番外編:ネット購入で機種選びなどが心配な場合は見積もりを取ろう

ネット購入の際は自分で寸法を測ったり、ガスの種類を選んだり、事前に相談のやり取りができないことが不安だと思います。

自分がやる場合にもわからないことがあれば専門の人に聞きたいタイプなのでそういう人はネットの格安ショップより問い合わせ形式の方がおすすめです。

簡単にしっかりとした施工会社に相見積もりが取れるホームプロを使った見積もり作成もお勧めです。

ホームプロは匿名かつすべてネット上で概算見積もりの相談までできてしまいます。

品番や写真の共有もネット上のサイト内でやり取りできますので安心して相談することが可能です。

関東圏にお住まいの方は東京ガスグループのスミナレがおすすめ

東京ガスグループが展開している手数料などがかからない分割払いリフォームです。

東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・山梨までが対応範囲となってしまいますが、リンナイのマイトーンなどの高機能ガスコンロでも月額900円から交換することができます。

初期費用も不要ですし10年間の修理保証や駆け付けサポートも入っています。

分割払い終了後はリースではないので故障するまで継続して追加費用なく利用することもできます。

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