建築の学校に通うことになって、当然課題が出てくるわけなのですが。
課題は見学レポートだったり、製図だったり、
模型だったり。
まず最初に言わせてもらいたいのが
決して手先は器用な方じゃない。むしろ不器用。
でも課題はやらなきゃ卒業できない。つんだ…。
手先が器用じゃない人間が手先が器用な所業を求められた場合、どう対応するか。
そう。
お金で買えるものはお金で解決する。
これぞ大人の特権ですよね。
模型って業者に依頼が出来るんですよ。
なんなら東急ハンズとかでも制作依頼ができると聞きました。
ちょろいなと思いながらどのくらいでできるのか聞きに行きました。
50万。
学校の課題に50万て。
大人の特権で手が届くのはせいぜい1万円くらいだったので泣く泣く作業に入りました。
でもね作り方はカンタン。
1.図面を印刷して。
2.模型を作る板、スチレンボードに剥がせるのりで図面を貼りつける。
3.図面に沿ってスチレンボードをカットする。
*床のサイズはスチレンボードの厚み分小さく切る
4.カットしたボードを仮で組み合わせる。
*素人なので当然誤差が出てくる。力技で修正しよう。
5.何とか形になったら接着
*もう剥がせません。
6.最後に中に家具を置いて。
7.周りに芝とか石とか置いて。
8.無駄に高い模型用の車を置いて。
▲スチレンは厚みが大事だから注意!1/100で作るなら1mmとか2mmを買おう!
完成!
いやまてまてまてまて。
たった8工程に2週間かかりました。
正直ね、ナメてたんですよ。
この模型を作る前に行った展示会で模型を見た時、あれ?こんな程度でええのん?ってなってたんですよ。
スチレンの切り口がぼそぼそってなってたり、のりがはみ出ちゃってたり、窓枠がずれてたりしてたんで、模型ってはたから見るとすごいけどじっくり見るとこんなもんなんだなあ。この程度でいいんだなあ。って
どの程度でものを言ってたんでしょうかあの時の僕ったら。
という訳で作っている間ひたすらに猛省しながら完成させました。
こちら。
図書館のある家
内装もちゃんとやってます
ほんと褒めてほしいんですけど。
これ一回作ったあと、
もう一回まるまる作り直したんですよ。
信じられます?
まるまる作り直しですよ。
なんでって。
へたくそすぎてバチボコにダメ出しされたから。
建築の世界って厳しい。
でもおかげで一回作ってることもあってか、2回目の仕上がり抜群に良くなりました。
作ってる中で学んだことは
- カッターの刃は切れなくなっても、なんなら切れてても替えろ
- 壁の角度はフィーリングで何とかなる
- 見栄えは直線の美しさ
- 細かいとこより全体の直線を意識すればぽくなる
- 家具を置いただけでむっちゃぽくなる
- 模型はぽくしたもん勝ち
- 直線の家具は下書きした紙に仮止めして作ると捗る
- 大事だからもう一度。カッターの刃は切れなくなっても、なんなら切れてても替えろ
カッターの刃は切れなくなっても、なんなら切れてても替えろ!
ほんとにこれにつきました。
カッターの刃に出し惜しみはしちゃいけないですね。
逆に言えばカッターの刃に出し惜しみしてなければ模型2回作る事なんてなかったかもしれないですからね。
それほどまでにカッターの刃で左右されるんですよ。模型は。
カッターの刃を替えるタイミングを分かるようになったころには僕のカッティングスキルもまあまあ上達してきて無事に完成しました。
最初は一生できるかいなこんなもん!と、自分で設計した癖にさじを投げまくってたのですが、学校というみんなで時間を共有してお互い切磋琢磨できる環境があって何とか完成に至れました。学友大切。
なんだかんだ大変だったけど、平日は仕事と学校で実質作業時間は週末しか取れなくてすなわち週末が全滅したけれども、けれども!作品も無事完成し、提出期限前夜に徹夜でレポートを作成してなんとか課題提出というミッションを終えた僕に渡されたのは。
課題。
あれ?また?
そう。模型課題は年に2回あるのでした。
まとめ
・カッターの刃のストックは必須
・苦労するけど模型は素人でも作れた
・今度は作りたい人のために作り方と素材準備します